MESSAGE会長挨拶

京都市学校薬剤師会
会長 安本教博

 京都はシルクロードの出発地である中国の西安をモデルにして作られましたが街の真ん中に川(鴨川)が流れているのは京都独自のものであり、日本国内でも珍しいと言われています。奈良から長岡京へ、長岡京から京都へと都が移されたのは、桂川と鴨川があり、生活に必要で、衛生面に欠かせない大切な水が豊富にあったことが大きな要因だったと言われています。 さて、このような風土に恵まれた京都に京都市学校薬剤師会が発足して今年で65年を迎えます。組織は12の支部(北・上京・左京・中京・南・下京東山・山科・伏見中・伏見西・伏見東・右京・西京)から成り立っております。
京都市立の学校(園)は現在283校(幼稚園16、小学校176、中学校73、高校10、支援学校8)ありますが、人口の減少に伴い統廃合されつつあり、学校数は年々減少傾向です。さらに小中一貫校への移行も京都のみならず全国的に多く見られるようになった結果、ここ数年は会員数150~160名で活動しています。
 どちらかというと縁の下の力持ちといった存在だった学校薬剤師の活動が、学校環境衛生基準(平成21年4月1日施行)制定後は少しずつですが目に見えるようになってきました。中でも「学校の設置者は学校環境衛生基準に照らしてその設置する学校の適切な環境の維持に努めなければならない。」「校長は、学校環境衛生基準に照らし、学校の環境衛生に関し適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なく、その改善のために必要な措置を講じ、又は当該措置を講ずることができないときは、当該学校の設置者に対し、その旨を申し出るものとする。」の条文はコツコツと検査をし、真摯に報告書を書き上げてきた当会の学校薬剤師にとって非常に大きな成果をもたらしました。またその姿勢は、学校関係者や保護者の方々に、子どもたちの大切な成長の時期に環境衛生や医薬品教育、薬物乱用防止教室等で薬剤師が係っていることを再認識していただくことにも繋がりました。信頼は一朝一夕には得られません。先人たちの教えを守って、薬剤師らしい関わり方をしてきたことが今日に繋がったものと考えます。最近では「医療に係る地域活動の取り組みに参画していること」の中に、学校薬剤師が含まれています。これは大変喜ばしいことだと思います。
 これからも子どもたちの健康を守り地域に貢献するために京都市学校薬剤師会は襟を正して頑張りたいと思います。

京都市学校薬剤師会
会長 安本教博