TOBACCOタバコ・アルコール教育

学校保健安全法には「学校薬剤師は保健管理に関する専門的事項に関して技術および指導に従事する」とあります。
子どもたちが医薬品や薬物に関する正しい知識を持ち、生涯を通じて自らの健康を適切に管理していくために、学校薬剤師として専門的な立場から貢献することが期待されています。

タバコ教育

日本の法律では、20歳になるまで喫煙が禁止されています。
タバコは、他の薬物乱用の入門薬物(ゲートドラッグ)になる可能性もあり、「興味があったから」や「かっこいいから」「なんとなく・・・」で、安易にタバコを手に取ってしまう子どもたちへ、タバコの危険性を伝えています。

危険な「けむり」

けむりの中に含まれる有害物質の中でも、特に身体に悪い影響を与えるものが、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチンは、血管を縮めて、血液の流れの邪魔をし、心臓や血管の病気になりやすくします。また、脳に影響を与え、タバコをやめられなくする原因といわれ、いわゆる「依存性」があると言われています。 タールは、黒くてネバーッとしており、肺の中を汚します。新鮮な酸素と身体の中で出来た二酸化炭素の交換が、スムーズに行われなくなり身体に影響を及ぼします。「がん」を作るとも言われています。 一酸化炭素は、血液が酸素を運ぶ邪魔をします。体中に酸素を運ばなくするので、息切れしたり、脳が働かなくなります。

タバコは、喫煙者だけではなく、回りにいる人にも多大な影響を及ぼす有害物質「けむり」をまき散らしていることを忘れてはいけません。

アルコール教育

アルコールは、成長期にある子どもにとって、心身ともに悪影響を及ぼすと言われています。
脳の成長期の飲酒は神経細胞の破壊や脳萎縮をもたらす可能性もあります。また、アルコール依存症は、飲酒開始期間年齢が若いほど発症しやすいと言われています。未成年でのアルコールの危険性だけでなく、大人になってからのアルコールとの付き合い方なども伝えています。

「一気飲み」に注意

短い時間に大量のお酒を飲むと、肝臓でのアルコールの分解が間に合わず、大量のアルコールが脳にいきます。  大量のアルコールが脳に行くと、立てなくなったり、意識がなくなったり、時には呼吸が出来なくなって死んでしまうこともあります。  このような状態を「急性アルコール中毒」といいます。  一気のみによって救急車で運ばれる人は多く、東京都内のデーターでは年間1万人近くが運ばれています。また、毎年7~8人の人が亡くなっています。

大人になっても「一気のみ」はゼッタイやめましょう。